現代医療と中医の融合 書籍『末期ガンなのにステーキを食べ、苦しまずに逝った父』

花粉症の薬が眠くなってしまうので、代わりに漢方薬をもらいに行った。渋谷にある日本漢方医学研究所付属診療所。
で、その帰り。何の気なしにブックファーストで。いつもは、こんな本を読まないのに、著者が黒岩祐治さんだったので、手に取って吸い込まれるように読んでしまいました。『末期ガンなのにステーキを食べ、苦しまずに逝った父 』(介護ライブラリー) (単行本)。

興味深かったのです。

お父さんに末期がんが宣告され、入院した途端に、どんどん具合が悪くなっていってしまう。治療をする度に具合が悪くなる。治療が成功した筈なのに、一向に元気になる気配がない。
そこで、黒岩さんがシンポジウムでご一緒された、劉影さんという中国で中医学を修め、米国カリフォルニア州にて東洋医学の資格、順天堂大学医学部で医学博士号を取得されたという才媛であり、未病医学研究センターの所長さんに相談され、漢方で元気にしちゃう話なのです。最後には、残念ながら亡くなってしまうのですが、全く苦しまなないで亡くなられた、というのです。
個々人の体質もあるでしょうし、全ての人が同じとは言えないですし、お金もかかるお話でしょうから、何ともいえないのですけれど。でも、もう、西洋医学では成す術もなく、ご本人の元気もなくなってしまい、何よりも本人が家に帰りたいと言っているなら、せめて楽しく元気を取り戻してほしい、ということで始めた漢方治療。こんな素晴らしい先生に巡り会える機会も、普通はなかなかできることではないので、何かを期待してはいけないのですが、がん治療が、必ずしも治療にはなっていないのではないか、という事は頭の片隅に置いておいていい気がします。他の方法も考える。
かといって、やたらめったら、怪しい薬だとか食品を摂取するのもどうかと思いますですよ…。マルチに引っかかっちゃいけませんよ。情報はきちんと収集しましょう。努力しないで得られる情報はありません。マルチは人の弱味につけこんできますからね。受動的であるだけでは解決しないですよ。