映画『さよなら、人類』8月の映画その2

8月の映画その2『さよなら、人類』
スウェーデンロイ・アンダーソン監督の映画。

ヘンな映画なのだよ。ジュースを飲む音をさせるのも憚られるような、シーンとした映画。メチャメチャ退屈な速度で時間が進むのだけれど、寝てしまうかといったらそうではなくて、やっぱりヘンだから最後まで画面を凝視してしまう。何か事件が起きるんじゃないかと思いながら。
ブログ書くのに極めて退屈な日常が…という言葉を用意しようかと考えていたら、エンドロールにVFX担当の名前が出てきて、驚いて、よくよく思い起こしたら、極めて非日常な光景が日常に巧妙に入り込んでいて、ただ時間の流れに境がないので、何となく淡々と過ぎていく日常のような錯覚を起こしているということに気づいたわけですわ。ずーっと非日常が続いていたのねと。
実は超アナログなつくりらしいので、メイキングをちょっと観たいかもしれない。

私は仕事柄、自分で観なくてはいけないと課している映画があるのです。そんなのがたまり、終わってしまった作品も山積みになってしまいました。しかし、少々涼しくなったので、やっと腰をあげることにしたのですが。しかーし。苦手なタイプの人達が沢山いるところに行きたくなくて、そんなことを考えながらタイムテーブル見ていて、結局『さよなら、人類』に行き着いたのです。
終わった後、妙に満足感があって、そうか、私が求めていたのは退屈な時間だったのか、とも思ったり。
この映画に並べるとするならモンティ・パイソンかな。アキ・カウリスマキは風景は似ているけれど、全く違うかな。

8月の映画その1は、また改めて書きます