社会全体としての効率

「企業で二十年も三十年も苦労してきたあげく、業績が悪化したからといって雇用契約を解かれた人々のことを考えてほしい。(中略)これに比べ、国有企業を破産させた、あの、ごくつぶし連中は(破産させた企業の資産を手に入れ)自分の会社にして経営者におさまっている」
「一部の経済学者は効率を優先し公平を軽視したために(貧富の差が極端に拡大した)現在の状況をもたらした。彼らは実際には短期的で局部的な効率を優先し、長期的な視野から見た、社会全体としての効率を軽んじたのだ」
これらは、中国社会で深刻化する格差の是正に向けた政策が主要な議題になった、中国共産党の第十六期中央委員会第五回全体会議(二〇〇五年十月)の報道に対する意見として、インターネットに書き込まれたものの一部だ。

『中国が「反日」を捨てる日』という本を読んでいる。
途中、ネットでひとしきり遊んで、本に戻ったら、この文章から始まり、一瞬、「えええええっと、私は何の本を読んでるんだっけ???」と。
こんなとこで引用されて、清水さんも不本意だとは思うけど(^_^;)
我国の事かと思ったよ、まったく…。


中国が「反日」を捨てる日 (講談社プラスアルファ新書)

中国が「反日」を捨てる日 (講談社プラスアルファ新書)


とても興味深くて、大体、政治の本は最後まで読み切らない事が多いのだけれど、この本は間違いなく読み終えますね。