書籍『私たちも不登校だった/江川紹子』

ここんとこの活字歴

沢山読んだつもりが、こんなもんかぁ…。
どれも良い本だったけど、江川紹子さんの「私たちも不登校だった」が良かった。私自身、もし、今の時代に学生生活を送っていたなら、かなり不登校である。朝になると具合が悪い、と言って学校へ行かない。でも、成績はさほど悪くない。母は戦争中に学校不信になっているから、成績さえ悪くなければ特に何も言わない。なーんとなく、学校になじめないままに卒業してしまった。でも、こんなに、他人の生きる事に真摯になってくれる本が、もし、当時あったら、私ももっと違う人生を送っていたかもしれない。
江川さんの人の力を信頼するという立ち位置と優しい眼差しから、人の生きる強さが書かれている。結局、自分で生きる力を身につけることが大事なのね、と思った。不登校を通して、私たち自身も「生きる」事を考えられる。

私たちも不登校だった (文春新書)

私たちも不登校だった (文春新書)