書籍『私たちも不登校だった/江川紹子』
ここんとこの活字歴
- いじめと不登校 河合 隼雄
- キース・リチャーズ 不良の哲学 アラン・クレイソン
- いじめられている気味へ 鎌田 慧 保坂 展人
- アドラー心理学入門 岸見 一郎
- 「アジア主義」の呪縛を超えてー東アジア共同体再考/白石隆(中央公論09.3)
- フリースクールの授業 武藤啓司
- 未病を直そう 劉影
- 私たちも不登校だった 江川紹子
- 現代日本文化論 (8) 欲望と消費 河合 隼雄 上野 千鶴子
- (世界システムと市場/上野千鶴子、商品としての自己啓発セミナー/小池靖他)
- 子どもと悪 (今ここに生きる子ども) 河合 隼雄
沢山読んだつもりが、こんなもんかぁ…。
どれも良い本だったけど、江川紹子さんの「私たちも不登校だった」が良かった。私自身、もし、今の時代に学生生活を送っていたなら、かなり不登校である。朝になると具合が悪い、と言って学校へ行かない。でも、成績はさほど悪くない。母は戦争中に学校不信になっているから、成績さえ悪くなければ特に何も言わない。なーんとなく、学校になじめないままに卒業してしまった。でも、こんなに、他人の生きる事に真摯になってくれる本が、もし、当時あったら、私ももっと違う人生を送っていたかもしれない。
江川さんの人の力を信頼するという立ち位置と優しい眼差しから、人の生きる強さが書かれている。結局、自分で生きる力を身につけることが大事なのね、と思った。不登校を通して、私たち自身も「生きる」事を考えられる。
- 作者: 江川紹子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/10
- メディア: 新書
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