書籍『国のない男/カート・ヴォネガット』
ヴォネガットの遺作。訳は金原瑞人。
シルクスクリーンによる挿絵の美しい本。
引用--
「善が悪に勝てないこともない。
ただ、そのためには天使が
マフィアなみに組織化される必要がある。」
"THERE IS NO REASON
GOOD CAN'T TRIUMPH OVER EVIL,
IF ONLY ANGELS WILL GET ORGANIZED
ALONG THE LINES OF THE MAFIA."
ヴォネガット自身が「ラッダイト」(新しいものが大嫌いな人間)と呼ばれていること、進化や新しい製品によって、いかに人とのおしゃべりや、外を歩くことなどの楽しいときが奪われているかについて。
本からの引用--
電子化されたって、いいことなんか、何もない。苦労するだけ損だ。われわれはダンシング・アニマルなのだ。起きて、外に出て、何かするというのはすばらしいことではないか。われわれは、この地球に住んでばかばかしいことをするために生まれてきた。これに関してはだれにも違うとは言わせない。
今まで会った中でいちばん賢い人との対話の中から
本からの引用--
わたしは言った「ソール、きみは才能があるのかい?」
六秒後、彼はうなった。「答えはノーだ。しかしどんな芸術においても、いちばん大切なのは、芸術家が自分の限界といかに戦ったかということなんだ」
最後
MY FATHER SAID, "WHEN IN DOUBT, CASTLE."
- 作者: カートヴォネガット,Kurt Vonnegut,金原瑞人
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/07/25
- メディア: ハードカバー
- 購入: 8人 クリック: 71回
- この商品を含むブログ (161件) を見る