映画『コラソンdeメロン』

Revolutionの西川君が出てます。そのせいか、若い女性のお客さんばかり。田中誠監督。
なんかね。笑ってしまった。主人公。失業者でしょ。あんまり普通の男に惚れないでしょ。「派遣なんていやだ、なんて言ってんでしょ」なんて言われてるし。見慣れた風景だし。円山町でしょ。ハローワークの看板でしょ。それだけでも物語に入ってしまいましたよ(笑)
主人公はOLでヒモのろくでもない病気の(伝染性の病気)彼氏と一緒に住んでいるんだけど、会社クビになってしまって、それを彼氏に言い出せずにいるのに、ある日、彼氏が高級メロンが食べたい!と言い出し、財布にお金がないにも関わらず、果敢にもメロンを手に入れようとして…、と、それが事の発端。
いやいや、私はワードもエクセルもできるし、仕事ないわけじゃなくて、仕事断っただけだし、ヒモも囲ってないし、円山町も映画観に行くだけだし、大丈夫、なんて、ちょっとまじになったりして。
彼女にとって彼が王子様なのね。完全に相互依存な状態なわけだけど。相互依存の何が悪いって感じの恋愛物語。
時にコミカルな表現なわけなんだけど、それらしくマジに愛情表現語られたら、きっと見ていてつらいでしょね、それもありなんだろうけど、これも映像のリアリティだなぁ、と、別にロジックで考えたわけではありませんが。
時間経過が示される文字が動くのは、最後の方、ちょっと気になる。
井上和香好演。情け無い表情がよいです。メイクでつくっているのか、目の下のクマもそれっぽい。ストッキングの脚と濃色の膝丈のスーツが、リクルートの大学生を思い起こさせる。確かに、時々、こういうスーツ着たくなるよね。脚真っ直ぐだなぁ、いいなぁ。コートはOLっぽかったけど、使い古されてないあたりが新入社員のよう。或は、結構高収入のOL?
音楽の使い方も凝ってます。
最初のビルの映像と窓から光が入っている病院のシーンがきれいだった。最初のビルの映像は、真っ直ぐ垂直、っと、一瞬思ったけれど、いや、ムービーのカメラだから、煽れるはずはない、と、見直したほど画面-真っ直ぐに近い印象で面白かった。
公式サイトhttp://www.cinemusica.jp/corazondemelon/