映画『崖の上のポニョ』

観に行かない!と宣言していたのに…観に行っちゃった。
しかも、バカみたいに忙しい時期に…である。すーっと引き寄せられてしまったのですよ。
これは賞とる映画じゃないわね。でも、それでいいんだと思う。欧米人には『人魚姫』のイメージが強すぎて、そのまんま受け入れる事は難しかったでしょうよ。

でも、映画館に入ってみてよ。
美しい海で映画は始まり、
椅子に座った子供達が、宗介とポニョの別れるシーンや、
いろいろな場面で

「びぇーーーーーーーーんん」

と泣き出すのである。
やーっぱり、こうなっちゃうと、すげー映画だな、と思わずにいられない。
これを観た子供達は、やっぱり、生きる力、愛する力を考えながら育っていくだろうし、海や空やお魚を大事にすることを学んでいくことでしょうよ。

くだらないジャリタレが参加していないから、違和感なく映画にすーっと入り込める。子供達が見るためにつくられた映画なんだろうと思いました。
つい、私も涙してしまいました。

涙してしまった、という話を、この日は水曜日のレディスデーということで、お互いに全く別々の映画を観た後、食事をともにした映画の友にしたら(ちなみに彼女は観ていませんが、姪っ子さんから何度もすべて解説済)
「え、あの映画で涙できたの?!大丈夫、貴女の頭の中は7歳児ぐらい若いってことだよ。まだまだ恋愛できる!」
と保証されました。
これって、いいことなんでしょか。ははは…(汗)あ、そうそう。まだまだ道は続いていたってことで(--;)
この映画の舞台は、多分、私が音楽ユニット「コクーン」の面々と訪れた、あの、瀬戸内海の港町がモデルかといわれています。じわぁっとくる町です。また、いつかゆっくり行きたいな。

切通理作さんが本の改訂版を上梓されたのです。

宮崎駿の「世界」 (ちくま文庫)

宮崎駿の「世界」 (ちくま文庫)

まだ読んでないのだけれど、これで読むことができます。切通さんと語れるかな?

あれだけ、この映画を見ないままにボロクソに言っていた私ですが、ええ、撤回させていただきます。いさぎよく。
ネガティブなことは、誰でもいくらでも語ることができる。実は、重要なのはポジティブなことなのだと、知った今。