映画『牡牛座-レーニンの肖像』と『少林少女』

『牡牛座』アレクサンドル・ソクーロフ監督の偉人シリーズ。
『太陽』がとてもよかったので同じ監督の『牡牛座』を観た。昭和天皇を描いた『太陽』は、人間天皇が描かれ、どこか明るく、哀しかったのだけれど、この『牡牛座』は、思想に生きた人間の孤独、世間のイメージと人間としての実像との埋めようのない落差が見られて、観ていてとてもしんどかった。『太陽』の奇妙な明るさは、私が日本人だから感じることなのかしら。
この人の映画の画面の質感ってテレビ画面じゃわかんないですね。

『少林少女』予告編で観た麿さんがかっこ良かったので観に行く。トータス松本も出演(・o・)。話は大した話じゃなく、香港映画を目指した武術アクション映画という感じ。少林拳の由来、なんてのも、もちょっと入れてくれると、あの世界に入りやすかったかも。CGもあれぐらい荒唐無稽な話ならOKかな。
でも、予告編で想像した感じと、ちょっと違ったなぁ。「どろろ」に引き続き柴咲コウの映画観るのは2度目、上手くもないけど、捨身の演技が、そこそこ気に入っている。根性ありそう。今回のプロデューサーで『黒帯』の西冬彦さんが1年間稽古をつけたそうです。ただ、映画としては後半のアクションまでのストーリーは冗漫だし、画面としても今ひとつかな〜。
アクションだから大画面で見たいと思ったのだけれど、前半のラクロスは映画館で見る必要ないかな。