映画『ロンドン・コーリング』

これも『パンズ・ラビリンス』と同じ頃観た。レイト・ショー。
インド人の外交官とアイリッシュの間に生まれ、パブリックスクール出身のパンクロッカー、クラッシュ/ジョー・ストラマーの生涯を描きながら、世界と英国、音楽と人生、そしてパンクが世界に何をもたらしたかを、人生に持ち込んだ明暗を描いたドキュメンタリー。
ジョー・ストラマー、好きじゃなかったのだけれど、あの真摯な間抜けさは人の心を撃つよ。
パンクが何をもたらしたのか、ギターテクニックよりは歌詞を、金儲けよりは誠実さを。
価値観、世界観の大変換という意味で、ある種の革命だったのだと。
ジョー・ストラマーのクラッシュ以後の活動も素晴らしかった。
不満があるとすれば、ちらりとでも米国のパンクに触れた方が、より歴史的にわかりやすかったかなと思った。
でも、なかなかいい映画だった。
これを観た後にボスの完全復活祭へ行ったから、ますます心に染みたね。
ビデオはThe Pogues and Joe Strummer - London Calling借物です。