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書籍『わが悲しき娼婦たちの想い出』G・ガルシア=マルケス著/木村榮一訳(新潮社)

木村榮一さんの解説の中に引用されたマルケスの言葉。
『こういうストーリーは、現実というのはどの程度までたわめ、歪めることができるのか。本当らしく見える限界というのはどのあたりにあるのかといったことを知ることが出来るので、わたしは大好きなんだ。本当らしさの限界というのは、われわれが考えているよりも広がりのあるものなんだ。ただ、そういう限界があることはわきまえておかないといけない。ちょうど、チェスをするようなものだ。視聴者、あるいは読者とゲームの規則を決めておく。つまり、ビショップはこう動き、ルークはこう、ポーンはこう…といったようにね。で、いったんその規則ができあがったら、もう変えてはいけない。一方が途中でそれを変更しようとしても、もう一方は受入れてくれないからね。すべてのキーは大いなるゲーム、つまりストーリーそのもののうちにあるんだ。相手が君のゲームを受入れてくれれば、なんの問題もなくゲームをつづけていけるというわけだ。』

そもそも老人の愛の小説である。でも、この世界について、何かを書こうとするのは難しい。例え、そのストーリの中に私の言葉を入れ込むことができたとしても、その前提のストーリーを他人と共有することが難しいから。


わが悲しき娼婦たちの思い出 (Obra de Garc〓a M〓rquez (2004))

わが悲しき娼婦たちの思い出 (Obra de Garc〓a M〓rquez (2004))