映画『ソレダケ/ that's it』通常上映 6月の映画その2

6月の映画2本目。『ソレダケ』。
2013年に急逝したbloodthirsty butchersの故吉村秀樹氏のたっての願いにより着手された映画。

冒頭から…走る。
どんなに血が出ても、人が死んでも、石井岳龍の映画は「キンッ」と透き通っている。
真っ直ぐでバカバカしくて、洗練されていていて泥臭い。
ロック映画なんである。あの胸ときめかせて観た『爆裂都市』と同様、『ロック映画』なのである。
縦横無尽に場所と時間を駆ける疾走感と、生きている、そこに在るというリアリティ。
私も役者だったら、絶対、石井聰互改め石井岳龍監督の映画に出たい。

ブラッドサースティ・ブッチャーズ、1度だけライブを観たことがある。疾走する音楽なんだが、曲の合間で吉村が、あたかも、そのスピードにブレーキをかけるかのように、都度「ありがとう」というのが不思議な感じがした。他者への敬意が、こうして本人がいなくなっても周りを動かすんだろうなと、今は思う。

石井聰互改め石井岳龍の映画、何本か観ていない。
特に2013年の『シャニダールの花』知らなかった。アタシのバカー!

映画『バードマン』5月の映画その3

音楽と映像の一体感には、のっけから呑み込まれてしまいました。
主演はマイケル・キートン。私は好きだったけれど、あまり評判よろしくなかったティム・バートンの『バットマン』のバットマン。娘役のエマ・ストーンが、とても良い。ハリウッドが金儲け主義に走っていて、演劇界は権威主義。娘への愛に動かされたバードマン。ちょっと複雑だけれど、なんかジンっと心に響く映画。
町山智浩さんの『バードマン』評がわかりやすかったのでリンクします。

miyearnzzlabo.com

個人的には、なぜか『オール・ザット・ジャズ』に、ちょっと似ているなぁ、と思いました。

映画『ゼロの未来』5月の映画その2

5月の映画その2は『ゼロの未来』。『セッション』を見ようと思ったのに、なぜかテリー・ギリアム。いやいや。自分の観たいものを、脳はよく知っているというか…。
テリーの色彩と哲学のワンダーランド炸裂。インタビューによれば『本当の幸福』について描いたのだとか。

cinema.pia.co.jp

少々、お話が込み入っているので、もう一度観たい。

映画『寄生獣 完結編』5月の映画その1

チャーミングな『寄生獣 完結編』
容赦なく、切ったり血が吹いたり喰らったり。
しかし、よくまあ、VFXとはいえ、こんなスプラッター色の強い映画をロマンチックなデート映画に仕上げたもんだと変なところに関心。
好きないい役者がてんこ盛り。それだけでも、私は気分よく見られました。

草間弥生展 / 夢我所夢:草間彌生亞洲巡迴展台灣站(高雄)20150425


草間弥生展あっと 高雄市美術館。
見ているうちに絵に酔って若干クラクラしてくる。
この大きな高雄市立美術館でゆっくりと観て初めて気がついたことだが、距離によって見えてくる物語が違うのだ。幾つもの物語が1枚の絵から、レイヤーのように立ち上がってくる。物事が、こんな見え方したら、きっと私には耐えられない。これを芸術家の意識を以って作品として昇華させるというのは、やっぱり常人ではないよね。
展覧会も作品も素晴らしい。
ただ、この世界は、私には、理解することはできても共感する事が難しい。

201504台湾index

今回の台湾まとめindex
と言っても、テーマとしては、それぞれ摘んできたくらい。
中国語のブラッシュアップが必須。
一度、低下してしまった能力を取り戻すのは大変(T_T)

・山の国としての台湾
・原住民セディック族、旧川中島(元清流部落)の黃さんと機織り
・霧社とセデック・バレ
・初ゲストハウス
・初スクーター
高雄草間彌生アジアツアー 「KUSAMA YAYOI, A Dream I Dreamed」
・高鐵と台鐵とバス
・原住民ブヌン族と音楽
・故宮博物館と順益台灣原住民博物館とタイヤル族口琴
・防空訓練と中華民国
・美味しいご飯と友人との縁